弟子が荼枳尼天を背負ってやってきた(35)

重機で調律?

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弟子になってから、毎日欠かすことなく読誦しております。
が、YouTubeに音源のないお経を唱えるとき、一体これであっているのかどうか不安になります。

どうしても読み癖というものがついているようで、段々音が上がっていったり下がっていったり。
あるいは一度音が外れると、どうしても外れたまま最後まで読み切って、非常に気持ちが悪い状態が続きます。

お経の読みかたとか息継ぎの方法等を知らないので、読んでいるうちに息切れがしたり、呼吸が苦しくなったり、頭痛がしたり…。
しばらくは葛藤と苦痛だけ、そして集中力のなさに泣く…。という日々でした。

毎日飽きずにひどいお経を仏さまたちに御聞かせしていたのですが、昨年あるときに痺れを切らせた仏さまから助け船が出されました。
助けてくださったのは聖天さまです。

これまでも、お勤め中にはいろんなものを様々な仏さまから見せて頂きましたが、教育的指導を受けたのは聖天さまだけです。
以前にもブログに書いたことがありますが、目の前に巻物が現れました。

そこにはお経が書いてあり、読誦するペースに合わせて巻物が少しずつ動いていくのです。
まるで、音に合わせて、文字の色が少しずつ変わっていくカラオケの画面のようだな…と思いました。

なるほど、このペースで読むのね。
聖天さま、ありがとうございます。

という事で、しばらくはそのことを思い出し、心がけながらお勤めしていました。

が、花粉の時期や寒くなってくると気管支炎になったり咳喘息が出たりして、声が出なくなったり、音程が不安定なお勤めをするようになりました。
耳が悪くなったのか、音痴?なのか、心の中がまた苦痛で一杯になる日々。

ようやく囚われから自由になり、息を細く長く吐きながら読誦するといいらしい…。とコツをつかみました。

そして先月。
目の前の廃ビルの解体工事が始まりました。
一日中、家が地震のように揺さぶられ、大きな音が鳴り響いております。
そして重機の重たい音と振動が常に家を飲み込んでいるような塩梅。

しかし、これが案外良かったのです。
この重機の音と振動が、まるで私のお経を調律してくれているかのようでした。

今までにない安定感!!

もしお経を読むのが大変な人、読んでいるうちにどんどんおかしな調子になっていって悩ましい人がいたら、ぜひ重機で作業をしている近くで練習してみてください。
この音がアンカリングの役目を果たすような気がしますよ。


…と書いておりますが、そうそう都合よく工事現場が近くにあるとは限りませんよね(笑)

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by masumi-inari | 2017-02-04 21:00 | 弟子が荼枳尼天を背負ってやってきた